10代のインスタ利用、保護者が確認 新機能を日本に導入
米メタの日本法人フェイスブックジャパンは22日、写真投稿アプリ「インスタグラム」で10代の子どもの利用状況について保護者が管理できる機能「ファミリーセンター」の導入を日本でも始めたと発表した。子どものアプリの利用時間について親が上限を設定したり、フォロー関係にあるアカウントを確認したりできる。SNS(交流サイト)の使いすぎや不適切なやりとりなどから子どもを守るための仕組みを強化する。

新たな機能の対象は、インスタグラムを開設できる最低年齢である13歳以上の10代の子どもとその保護者。保護者と子どものいずれかが相手にリクエストを送信することで利用できる。保護者は子どものインスタグラムの利用時間を確認し上限を設定することができるほか、特定の時間に利用できなくするなどの設定が可能になる。
子どもがフォローしているアカウントやフォローされているアカウントを保護者が確認できるほか、子どもがフォローを増やしたり新しくフォローされたりした場合も通知を受け取ることができる。不適切な相手とのやりとりを未然に防ぐ狙いがある。子どもが他人のアカウントや投稿について「問題がある」などと判断してインスタグラムに報告した場合には、どのアカウントをどのような理由で報告したのかについての情報も共有されるという。
保護者向けに、子どものインスタグラムの利用を管理する上で参考になる記事や動画をまとめたサイトも立ち上げた。SNSの使い方について子どもとどのように対話をすべきかといったトピックに関して専門家による助言などを確認することができる。
インスタグラムを巡っては、米国におけるメタの元従業員の内部告発などをきっかけに若者への悪影響が問題視されていた。改善策としてのファミリーセンターの機能は3月に米国の利用者を対象に先行導入されていた。

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