抗がん剤を体内で合成 患部だけで効果発揮、副作用抑制
Next Tech 2050
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抗がん剤によるがんの治療は副作用との闘いでもある。その戦略に革新をもたらそうとしているのが、体内で抗がん剤を合成する技術だ。がん細胞の近くで化学反応を起こし抗がん剤をその場で合成するため、正常な細胞には作用しにくい。副作用で開発が中止になった抗がん剤候補にも復活の機会が巡ってくる。2050年ごろまでに、抗がん剤を患部で「現地合成」する日が訪れるかもしれない。
理化学研究所の田中克典主任研究員(東...
