全ゲノム解読、200ドル台に 病気予測やがん治療に威力
科学記者の目 日経サイエンス社長 竹下敦宣
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人間の遺伝情報を記録するヒトゲノムを使った医療が本格的な普及期を迎えそうだ。ゲノム解析装置最大手の米イルミナが2023年に新型のシーケンサー(遺伝子解析装置)を投入、約30億からなるヒトゲノムを200ドル台で解読する。遺伝情報を活用した病気の予測や治療が身近になる。同社アジア太平洋日本地域シニア・セールスディレクターのロバート・マクブライド氏にヒトゲノム解読がもたらす可能性や普及に向けた課題を聞...