ルノーCEO、EV新会社「日産と三菱自の参画が最善」

仏ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)が16日、同社のジャンドミニク・スナール会長とともに日本経済新聞などの取材に応じた。デメオCEOは計画中の電気自動車(EV)新会社について、「(企業連合を組む)日産自動車と三菱自動車に参加してもらうことが最善だ」と語り、両社の参画に期待を示した。主なやりとりは以下の通り。
――EV事業を分離した新会社を計画しています。日産と三菱自に参加を促しますか。
デメオCEO「参画してもらうよう要請している。私たちは非常に透明性をもってプロジェクトを進めており、企業連合を組む両社に参加してもらうことが最善だ。現在は両社に新会社への関わり方を検討してもらっている。結論はそれぞれの会社で異なるかもしれないが、新会社に出資してもらう可能性もある」
――ルノーが保有する日産株を一部売却するという見方も出ています。
スナール会長「議論の俎上(そじょう)にのぼってすらいない。(現在の資本関係は)連合の基礎となる要素であり、新しい段階に進むうえで重要だ。(EV新会社への参画を引き出す)交換条件としても考えられない」
――保有するロシア自動車大手アフトワズの株式売却を決めました。
デメオCEO「今の状況ではロシア事業の継続は困難だ。仮に倒産すれば、4万5000人の従業員が失業する可能性があり、決断せざるを得なかった」