2万円超える東プレ高級キーボード 指を置けば入力
東プレのREALFORCEは、高級キーボードの定番商品だ。今回はその最新版を紹介する(図1)。

●サイズ:幅464.5×奥行き162.7×高さ38.8ミリ(テンキーあり)、幅378.7×奥行き162.7×高さ38.8ミリ(テンキーなし)●重さ:1.6kg(テンキーあり)、1.3キロ(テンキーなし)●キー数:112(テンキーあり)、91(テンキーなし)●キーピッチ:19ミリ(実測値)●キーストローク:4ミリ●キー荷重:30グラム、45グラム、変荷重(キーによって30グラム、45グラム、55グラムと異なる)●接続:USB、Bluetooth 5.0(ハイブリッドモデルのみ)
指を置く感覚で自然な力で打てる
キーのスイッチには、コンデンサーの原理を応用した「静電容量無接点方式」を採用する。キーを押し下げると基板上の電極間に電荷が蓄積され、一定レベルに達したところでスイッチが入る。つまり、キーを下端まで押し下げる必要がない。
実際にキーを打つと、これまで使ったキーボードの中で随一の押し心地だと感じた。キーを指で押す感覚ではなく、指を置く感覚で自然な力で打てるので、疲れが残らない。また、打鍵音もかなり小さいので、静かな場所でも安心して入力できる(図2)。

キーの表面の刻印は、レーザー印字で仕上げている。見た目も良く、キー表面の細かい凹凸がそのまま残るので手触りも良い(図3)。

キー配列も癖がなく打ちやすい(図4)。重さは1.6キログラムと重量感がある。卓上で強めにキーをたたいても、キーボードの位置がずれるようなことはまったくなかった。キーの高さは、底面のスタンドで2段階に調節できる(図5)。


USBケーブルとBluetoothとで最大5台まで接続可能
上位モデルには、長さ1.8メートルの着脱式のUSBケーブルが付属する。L字タイプのコネクターは着脱しやすいし、ケーブルが長いので少し離れた場所からでも入力できる(図6)。

最新版では、従来の打ち心地の良さを維持しながら、「ハイブリッドモデル」と呼ぶ上位モデルのみBluetoothによる無線接続を追加した。USBケーブルとBluetoothとで最大5台まで接続が可能。例えば、USBでパソコンに接続したまま、Bluetoothに切り替えてスマホに入力することもできる。
接続機器の切り替えは、「Fn」+「1」~「5」キーで行う(図7)。「Fn」キーは右手親指の押しやすい位置にあり、同時に押すキーも左手で押しやすい位置に多く配置されているので、手を大きく動かさずに済む。電源は単3形乾電池を2本使う。背面の蓋を開けて交換する。USBケーブルを接続しパソコンから給電されている状態なら、電池を入れなくても動く(図8)。


カスタマイズして自分好みの仕様に
カスタマイズの自由度も広い。外枠は取り外すことができ、別売のパネルデザインキットを用いればオリジナルのデザイン柄に変更できる(図9)。

キーは前述の「Fn」キーを含め、全キーの機能を入れ替えられる。配列に不満があった場合、自分好みにキーを変更できるのは便利だ(図10)。

キーの入力深度も変更できるので、ソフトタッチをする人なら浅く、力強くたたく人なら深くすればよい。設定画面では、入力深度がリアルタイムで表示されるので、それを見ながら調節可能だ(図11)。

直販価格は2万3980円から3万4980円と高価で、買うには勇気がいる。しかし、10年くらい長く使うつもりなら、それだけの価値はあるかもしれない。
(ライター 田代祥吾)
[日経PC21 2022年2月号掲載記事を再構成]
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