「彼女には持病」勝手な情報共有は違法です
先輩、それ違法です!③
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持病の治療と両立しながら働く人にとって、上司などの理解は大切だ。だが病歴などは特に取り扱いに配慮が必要な個人情報として、法的な保護の対象でもある。部下の病名を知った上司が本人の意思を十分にくみ取らないまま、勝手に社内で情報共有すれば違法になる恐れがある。プライバシーに関する意識を改めることが求められる。
係長の田中さん
「佐藤さん。今週は無理しないでいいよ。部長から『彼女は持病があるから残業させるな』って言われたんだ。大変だね。僕の親戚も同じ病気だよ」
部員の佐藤さん
「え、病名までご存じなんですか。みんなには言わないでって念押ししたのに。すみません。ご配慮はありがたいですが、病名が広がるのは困ります」
田中さん
「あれ? 秘密だったの? でも職場のみんなは、もう知ってるみたいだよ」
「佐藤さん。今週は無理しないでいいよ。部長から『彼女は持病があるから残業させるな』って言われたんだ。大変だね。僕の親戚も同じ病気だよ」
部員の佐藤さん
「え、病名までご存じなんですか。みんなには言わないでって念押ししたのに。すみません。ご配慮はありがたいですが、病名が広がるのは困ります」
田中さん
「あれ? 秘密だったの? でも職場のみんなは、もう知ってるみたいだよ」