フジテック、臨時総会は23年2月に 香港ファンドが請求

エレベーター大手のフジテックは15日、臨時株主総会を2023年2月中に開催すると発表した。香港の投資ファンドで大株主のオアシス・マネジメントが、現在の社外取締役6人全員の解任を求めて招集を請求していた。議決権を行使できる株主を確定する基準日は31日に設定した。
オアシスは1日付の書面で、推薦する候補者7人の取締役選任や株式報酬の付与を含む6議案の賛否を諮るため、臨時総会を開くよう請求していた。フジテックは「開催日時や場所、議案など詳細については決定し次第お知らせする」としている。
オアシスは創業家との関係などでフジテックの「ガバナンス(企業統治)が深刻な状況にある」と問題視。「社外取締役の行動は株主の期待に全く沿っていない」と主張している。
オアシスは6月の定時株主総会に先立ち、創業家の内山家が保有する法人とフジテックとの間で「多数の疑わしい関連当事者取引がある」などと主張。フジテックは総会直前になって創業家出身の内山高一社長(当時)の取締役再任案を取り下げた。オアシスは内山氏が総会後に会長に就任したことを批判していた。
関連企業・業界
企業: