/

通信障害のドコモ 「工事の手順、抜本的に見直す」

田村副社長らが会見 一問一答

NTTドコモは15日、異例の長さとなった大規模通信障害を巡ってオンライン記者会見を開いた。全国200万ユーザー超の携帯電話などがつながらなくなった原因について、ネットワーク工事の不具合などの誤算があったと説明した。田村穂積副社長は「工事の手順を抜本的に見直す」と話した。田村副社長とネットワーク本部長、サービス運営部長との主なやり取りは次の通り。

――通信障害で影響を受けた利用者の規模は。

「ドコモのネットワークにつなぐための『位置登録』ができなかったのは約200万ユーザーだが、(現時点で)全体の算出は難しい。14日午後5時ごろから15日未明までに正常につながった音声通話の数は前週比で15%減った。1人が何度も発信する場合もあり、人数は特定できていない。パケット通信のデータ量は前週比で4%減だった」

――今回の障害が起きた原因はなにか。

「14日未明から(タクシーでの決済や自動販売機に使う)IoT端末の位置情報などを保管するサーバーで、旧設備から新設備への切り替え工事を始めた。だが海外約70カ国のIoT端末の登録データを新設備に移す際、想定していなかった不具合が起きた。切り替えが失敗し、旧設備に戻すときに約20万のIoT端末から位置情報が大量に発信されたことが発端になった」

「旧設備にIoT端末の位置情報を戻すとき、処理能力の見積もりが甘く(通信障害の)トリガーを引いてしまった。IoT端末から大量の位置情報の信号を受け続けると、ネットワーク全体が危なくなるため、端末からの送信を規制した。IoT端末だけ、スマートフォン端末だけというように利用形態ごとに制御する機能がなく、一律に規制せざるを得なかった」

――14日午後8時前に通信網を回復させた後、なぜ全国でつながりにくい影響が続いたのか。

「14日午後5時37分からネットワークで最大100%の規制を実施し、午後7時57分に解除した。だがその後も、何回も接続しようとする利用者が増え、通信量(トラフィック)が通常の約3倍になり、つながりにくい状況が続いた。また、IoT端末の位置登録を旧設備のサーバーに戻す作業に時間を要し、4Gや高速通信規格『5G』の回線の完全復旧が15日朝方までかかった」

――3G回線はなぜ復旧が遅いのか。回復の見通しは。

「3G、4G、5Gと同時に復旧作業を進めた。だがシステムの違いによって、3Gはまだ対応が続いている。なるべく長期間にならないように復旧作業を進めるが、いつ完了とはいえない」

――今回の障害は予測できなかったのか。

「(IoT端末のサーバーを旧設備に戻す)『切り戻し』の手順書は作っている。シミュレーションも実施していた。だが結果的に想定以上のトラフィックが発生してしまった。10月下旬に再発防止策を完了する予定で、大規模工事で切り替えがうまくいかなかったときの手順を抜本的に見直す。今回は多大なご迷惑をおかけした。原因究明と再発防止に努めたい」

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン