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NEC、5Gアンテナで初の海外受注 英ボーダフォンから

(更新)
NECはボーダフォンからの受注を足がかりに、海外で5G基地局製品の受注上積みを狙う(写真はNECの5Gアンテナ)

NECは15日、高速通信規格「5G」向けの基地局製品を英通信大手ボーダフォン・グループから受注したと発表した。ボーダフォンが韓国サムスン電子や米デル・テクノロジーズなどと進める「Open-RAN(オープンラン)」と呼ばれる技術を用いた通信網の構築プロジェクトに参画する。

NECはボーダフォン向けにアンテナを搭載した5G基地局を提供する。5Gアンテナを海外から受注したのは初めて。英国の郊外から展開を始め、首都ロンドンを含めた約2500カ所に拡大する。ボーダフォンは今後、欧州やアフリカでもオープンランを導入する予定としている。

現状、海外での基地局シェアはスウェーデンのエリクソンとフィンランドのノキア、中国・華為技術(ファーウェイ)の3強で80%程度を占め、NECの世界シェアは1%にも満たない。通信会社は通信品質を確保するため、基地局を構成する機器類を1社にそろえる傾向がこれまであり、既存メーカーからシェアを奪うのは容易ではなかった。

オープンランは様々な基地局製品を自由に組み合わせてネットワークを構成できるようになり、通信会社は基地局投資の削減を期待できる。通信会社はこの技術を用いて、これまで大手通信機器メーカー主導だった基地局ビジネスの主導権を取り戻す考え。欧米諸国が安全保障上の理由などからファーウェイを排除する動きも、オープンラン普及の追い風となっている。

NECはオープンランの分野で海外の通信会社と受注に向けた実証実験を複数進めていた。オープンラン市場でNECは2030年に世界シェア20%の獲得を目標に掲げている。

NECは20年6月にNTTとの資本業務提携を発表し、5Gなどの通信インフラを世界展開することで合意した。20年11月には英国に5Gの拠点を設立するなど海外展開に向けた攻勢を強めており、森田隆之社長は「海外の通信会社などから多くの引き合いがある」と手応えを示していた。

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5Gとは
現行の「第4世代(4G)」の最大100倍の速さの次世代通信規格。毎秒10ギガ(ギガは10億)ビットの最高速度はアナログ方式だった1980年代の第1世代の100万倍。2時間の映画を3秒でダウンロードできる。米国と韓国の通信大手が世界に先がけて商用サービスを始めた。

1Gから4Gへの進化は主に速さの向上だった。5Gは「多数同時接続」「超低遅延」という特徴が加わる。たとえば自宅で約100個の端末やセンサーを同時にネット接続できる。利用者が通信の遅れを意識することは格段に減る。

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