出光、早すぎるROIC 脱炭素改革の行方なお混沌
燧芽実
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石油元売り大手、出光興産にとって「ROIC(投下資本利益率)経営」は時期尚早かもしれない。高機能材や再生可能エネルギーなど非化石燃料ビジネスを伸ばし、2030年度にROIC7%という目標を掲げるものの、投資家の反応は今ひとつ。事業ポートフォリオ改革の行方があまりに混沌としているからだ。
出光によると、燃料油の在庫影響を除き、石炭価格の高騰などを補正した23年3月期の実力ベースのROICは4.1%...

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