楽天、福岡と大阪に物流拠点 23年までに計11施設に
楽天グループは15日、福岡県と大阪府に大型物流施設を設けると発表した。物流不動産大手の日本GLP(東京・港)が両府県につくる施設を借り、2023年までに物流センターとして稼働させる。通販サイト「楽天市場」の出店者向けや、楽天が直接本などを販売する直販などに活用し、需要増に対応する。

施設は福岡県粕屋町と大阪府八尾市に位置する。延べ床面積は、それぞれ約4万1000平方メートルと約5万4000平方メートル。同じく23年までに、東京都八王子市にも物流施設を新設する。いずれも「楽天市場」への出店者や楽天の直販、楽天以外の電子商取引(EC)事業者などの活用を想定する。
楽天は現在、千葉県市川市や兵庫県川西市などで、楽天の直販サービス向けの物流拠点4カ所を運営している。「楽天市場」の出店者向けには、千葉県流山市や大阪府枚方市などで、商品の保管から出荷までを担う物流拠点3カ所がある。出店者向け施設は、神奈川県大和市でも21年内に新設する。
7月には日本郵便と共同出資の物流会社を立ち上げる。これら計8つの物流センターを新会社が吸収する予定。23年までに新設する福岡県粕屋町などの3施設を合わせ、合計11施設を共同で運用する計画だ。
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