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川重やドコモ、手術ロボを5Gで遠隔操作 実証実験を開始

川崎重工業シスメックスが折半出資するメディカロイド(神戸市)は16日、高速通信規格「5G」を使い手術支援ロボットを遠隔操作する実証実験を始めたと発表した。NTTドコモや神戸大学と取り組む。経験豊富な医師がロボットを遠隔操作して執刀医を助け、全国どこでも質の高い手術ができるようにする「遠隔手術」を目指す。

統合型医療機器研究開発・創出拠点(MeDIP)に設置した手術支援ロボット(提供:神戸大学)

神戸大学の国際がん医療・研究センター(ICCRC)に開設した拠点「テレサージェリー(遠隔手術)センター」で3月に実験を始めた。メディカロイドが2020年12月に発売した国産初の手術支援ロボット「ヒノトリ サージカルロボットシステム」を使う。「臨床現場で使われている手術支援ロボットと商用の5G回線を使う遠隔手術の実験は世界初」(神戸大学)という。実用化への技術的な課題を洗い出すとともに、法的な整備に向けた働きかけにもつなげたい考え。

16日に神戸市で開催した記者会見で、メディカロイドの浅野薫社長は「ヒノトリはもともとネットワークに対応したシステムとして開発した」と意気込みを語った。神戸大学の藤沢正人学長は「できるだけ早い時期に実用化し、外科医の育成や外科医療の地域間格差を無くしたい」とした。

神戸大学国際がん医療・研究センター(ICCRC)側の操作ユニット(提供:神戸大学)

実験ではICCRCと近くにある統合型医療機器研究開発・創出拠点(MeDIP)をNTTドコモの商用5G回線で接続。内視鏡画像や医師の手元の動きの信号を伝送し、ヒノトリを遠隔操作できるかを試す。まずは臓器モデルを使い、組織をはがしたり縫い合わせたりする手技が正確にできるかを検証する。その後、動物を使う実験に移行する。

外科医は都市部の病院に集中しており、外科医療の地域間格差が課題となっている。その解決策として期待されるのが遠隔手術だ。神戸大学はヒノトリをいち早く導入し、20年12月に初の症例となる手術を実施した。

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