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サステック、高出力のEV充電器の先行受注を開始

脱炭素スタートアップのサステック(東京・港)は15日、電気自動車(EV)の急速充電器の先行受注を始めたと発表した。出力は360キロワットと一般的な急速充電器の約50キロワットより大きく、高速充電が可能。出力の大きさから現在の消防法ではEV利用者が自分で充電できないが、規制緩和で容認されることを見越して販売する。

60キロワット時の容量をもつEVに満充電するのに、一般的な急速充電器は1時間程度かかるが、15分程度で済むという。出力200キロワットを超える充電器は現行の消防法では変電設備として扱われ、EV利用者は自分で充電できない。そうした点について総務省は規制緩和を検討しており、23年中にも結論が出る見込みという。

精密部品メーカーの松尾製作所(愛知県大府市)とともに開発・製造した。販売は凸版印刷子会社のトッパン・フォームズと協力する。スーパーなど小売業やガソリンスタンドなどからの受注を見込む。

出力を高めた900キロワットと1500キロワットのモデルも開発を進め、3年で1万基の販売を目指す。政府は30年に3万基の急速充電器を設置する目標を掲げており、3分の1のシェア獲得を狙う。高出力のEV充電器は再生エネスタートアップのパワーエックス(東京・港)も販売を予定している。

サステックの設立は21年で、ソフトバンクグループで副社長を務めた佐護勝紀氏などが出資している。固定価格買い取り制度(FIT)の認証を受けない再生エネ発電の開発や運用に強みをもつ。

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