クミアイ化学、22年10月期の純利益81%増 年間7円増配 - 日本経済新聞
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クミアイ化学、22年10月期の純利益81%増 年間7円増配

クミアイ化学工業が14日発表した2022年10月期の連結決算は、純利益が前の期比81%増の163億円となり、過去最高を更新した。主力の農薬事業で海外向け販売が伸びたほか、円安によって為替差益が膨らんだ。期末配当を9月の予想から2円積み増し、年間配当は22円(前の期は15円)とした。

売上高は前の期比23%増の1453億円だった。農薬事業は26%増収となった。海外向けにトウモロコシや大豆など主要穀物に使う除草剤「アクシーブ」の販売が伸びている。国内向けの水稲用除草剤や殺菌剤も堅調に推移している。

化成品事業では新型コロナウイルス下で需要が落ち込んでいたタイヤなどに使うアラミド繊維原料の販売が回復した。営業外で計上する為替差益が84億円と4倍以上になり、純利益の拡大につながった。

同日発表した23年10月期の連結業績見通しは、純利益が前期比14%減の141億円、売上高は16%増の1679億円を見込む。前期に純利益を押し上げた為替差益を織り込んでいないため、減益予想となっている。同社の国内向け農薬販売は例年上期に出荷のピークを迎えるため、第2四半期時点では売上高、純利益で前年同期を上回る予想だ。年間配当予想は24円と2円積み増す。

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