ポケトーク、会議の同時通訳ソフトなどサブスクで

ソースネクストグループのポケトークは14日、ビジネス向け「同時通訳」などのソフト3製品をサブスクリプション(定額課金)で提供すると発表した。同時通訳はオンラインや対面の会議などでの利用を想定し、英語から日本語を含む70言語に翻訳する。
同時通訳ソフトのダウンロードは無料で、月額利用料は2200円。無料でも1カ月当たり30分まで使える。人間の同時通訳者のように英語の音声から数秒遅れで翻訳を読み上げる。字幕だけを表示させることもできる。議事録の作成にも役立つという。
同時通訳の仕組みを応用した「カンファレンス」と「ムービー翻訳」も提供する。カンファレンスは講演イベントなどで講師が話した英語を翻訳する。観客は通訳用のレシーバーの代わりに自分のスマートフォンで翻訳された音声を聞く。
ムービー翻訳は英語の会話を含む動画のファイルを読み込ませると、翻訳の音声と字幕を自動で動画に追加する。カンファレンスとムービー翻訳は今夏ごろ、月額課金で提供を始める。料金は未定。
ポケトークはビジネス市場での売り上げを2027年までに200億円にしたい考え。3製品は人工知能(AI)企業の米オープンAIの音声認識エンジンを活用した。オープンAIは対話AIの「ChatGPT(チャットGPT)」の開発元として知られる。