アリババ系、日本で3カ所目のデータセンター設立
中国ネット通販大手のアリババ集団傘下のアリババクラウドは15日、日本で3カ所目となるデータセンターを東京都内に設立したと発表した。従来の施設に比べて処理能力や通信速度を増強する。仮想空間「メタバース」やNFT(非代替性トークン)といった「Web3」関連の需要増に対応する。
新設した3カ所目のデータセンターでは、通信速度を従来の2倍となる毎秒50ギガバイトまで強化した。
従来はゲーム企業向けのクラウドサービスの需要が多かった。今後は小売業界など顧客属性も拡大していく方針だ。アリババクラウド日本法人のカントリーマネージャー、ユニーク・ソン氏は「大手企業は『Web3』とメタバースの掛け合わせで新たな顧客との接点を増やそうとしている」と分析する。
アリババクラウドは2016年に日本事業に参入して以降、売上高成長率は年2桁を維持し続けているという。「顧客数は毎年2倍で成長しているほか、顧客1社あたりの売り上げも伸びている」(ソン氏)と話す。
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