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三菱電機、機器制御の根拠示せるAI 「暴走」防ぐ

三菱電機は14日、人工知能(AI)による機器制御の根拠を明示できる技術を理化学研究所と開発したと発表した。予測値や稼働計画、不調の理由などを、利用者が理解しやすいようグラフや言語で示す。複雑な計算を行うAIは推論の過程が見えにくく「ブラックボックス」の解消が課題だ。根拠を可視化することで、社会インフラなど高度な信頼性が求められる機器へのAI導入がしやすくなる。

三菱電機のAI技術「マイサート」に組み込み、5年以内の実装を目指す。従来のAIは機器の制御にあたって推論の根拠を示さないため、不調時のリスクやクレーム対応を考慮して導入に二の足を踏む顧客が多かった。

開発した技術では、根拠となったセンサーの実績値や予測値、立案した稼働計画などを提示するようにした。利用者は推論の妥当性を確認できるため納得して使える。不調が発生した際は予定通り制御できなかった理由を明示し、故障の早期発見にもつなげられる。

例えばAIで制御した業務用エアコンの設定温度と実際の温度のズレが生じたとき、従来はその理由がすぐには分からなかった。この技術を使えば「室内の人数が多すぎて機器の限界を超えている」といった表示で故障ではないことが分かる。故障が疑われる場合はメンテナンスを促す。

AIの活用を巡っては意図せず差別を助長するなど倫理面でのリスクも指摘され、国内外でルール作りの動きが出ている。課題となっているブラックボックスを解消できる今回の技術は「『AIの暴走』を防ぐ一助になる」(三菱電機情報技術総合研究所の杉本和夫氏)とみている。

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