ドコモがARの新サービス 新エコシステムの形成目指す

NTTドコモは13日、拡張現実(AR)の新サービス「XR City(エックスアール シティ)」を14日午前10時から提供開始すると発表した。専用アプリ「XR City」をダウンロードし、スマートフォンをかざすとその場所に合ったARコンテンツが表示される。アプリ利用者、施設の所有者や管理者、コンテンツ制作会社のそれぞれに価値のあるエコシステムの形成を目指す。
XR Cityを自社保有施設などで展開したい事業者に向け、支援サービス「XR City Platform」も提供する。XR City Platformは現在地を測位する「ビジュアル・ポジショニング・サービス(VPS)」という仕組みに対応し、ARコンテンツ提供・課金・クーポン・広告といった機能を備える。これにより、事業者は簡単かつスピーディーにサービスを展開できるという。
14日の提供開始と同時に、コロプラが提供する人気スマホゲーム「白猫プロジェクト NEW WORLD'S」とのコラボコンテンツを公開する。ゲーム内に登場するキャラクターやタウンがスマホ上に表示され、ゲームの世界に入り込んだかのような体験ができる期間限定コンテンツである。今後はさらに人気IP(知的財産)・キャラクターとの連携を進め、提供コンテンツの拡充を図る。
XR Cityを当初体験できる地域は、東京都新宿区の新宿中央公園、名古屋市のHisaya-odori Park、大阪市のHEP FIVE・ナビオ ダイニング・阪急三番街・阪急32番街 空庭Dining、福岡市のキャナルシティ博多など全国計7エリア。8月には東京ドームシティなど3つのエリアを追加する予定である。
同社は2023年3月までに計15エリア、27年3月までに計200エリア以上への展開を目指す。「画期的なビジネス、サービスが生まれる未来のまちづくりにチャレンジしていきたい」(担当者)と意気込む。
(日経クロステック/日経コンピュータ 杉山千織)
[日経クロステック 2022年7月13日掲載]
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