武田、米スタートアップを5500億円で買収 皮膚病薬候補開発 - 日本経済新聞
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武田、米新興を5500億円で買収 皮膚病など新薬候補

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武田薬品工業は13日、米スタートアップを40億ドル(約5500億円)で買収すると発表した。米バイオ企業ニンバス・セラピューティクスの子会社で、皮膚病などの免疫疾患に効果のある治療薬候補の権利を保有している。新薬開発に成功した場合、武田は売上高に応じた対価をニンバス社に支払う。

買収するのはニンバス社の子会社ニンバス・ラクシュミ(米マサチューセッツ州)。同社はニンバス社が開発中の「NDI-034858」という経口薬の特許などの知的財産を保有している。

NDI-034858は、皮膚病や炎症性の腸疾患など複数の免疫疾患の有効性が期待される新薬候補だ。第2段階の臨床試験(治験)では有望な結果が出たと報告されている。治験の詳細なデータは23年はじめに公表される見通しだが、武田は同新薬候補が将来的に大型製品となると判断したとみられる。

ニンバス社は2010年設立のスタートアップで最先端の計算機技術と機械学習技術を使い、画期的な低分子医薬品を複数開発している。

武田は18年にアイルランドの製薬大手シャイアーを約6兆円で買収すると発表し、製薬世界大手の仲間入りを果たした。

シャイアー買収後もスタートアップなどの買収を続けている。21年以降にはがん免疫療法を開発する米マーベリック・セラピューティクスや英ガンマデルタ・セラピューティクスの買収を発表するなど、新薬候補の取得に力を入れている。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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