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FA各社、21年度に最終増益 SMC6%増の1285億円

中国好調、日米欧も回復傾向

半導体や自動車業界の旺盛な設備投資を背景に工場自動化(FA)大手の業績が改善している。空気圧機器のSMCは14日、2022年3月期の連結純利益が前期比6%増の1285億円になる見通しと発表した。業績の先行指標となる受注高は足元で2割増加。中国に続き日米欧で受注は回復傾向にあり、21年度は各社で増益が目立つ。

SMCはシリンダーなどの空気圧機器で世界シェアの4割弱を握る。自動車の組み立てや半導体製造装置、食品の包装まで幅広い分野で使われる。

今期売上高は12%増の6200億円と過去最高の見通しだ。太田昌宏取締役は決算会見で「半導体関係が伸び、自動車も回復基調が続く」と話す。業績の先行指標となる受注高は21年1~3月期に20年10~12月期と比べて2割増加した。

今期の先行指標となる1~3月期の受注は総じて好調だ。ハーモニック・ドライブ・システムズは14日、今期純利益が7倍強の47億円になる見込みと発表。1~3月期の単体受注高は前年同期の2.4倍に膨らんだ。ファナックも60%増の2028億円と四半期で過去2番目の高水準で、THKは中国子会社の受注が7.7倍に急増した。

ただ中国の急激な需要増には、納期長期化などを警戒した前倒し発注が含まれるとの懸念もある。SMCの太田氏は「半導体は一部に先行発注を含むリスクがあるとみている」と説明する。実際、17年に中国向け出荷が急増したが、18~19年は米中摩擦や先行発注の反動で需要が落ち込んだ経緯がある。

こうした懸念から決算発表が始まった4月以降の株価は売りに押されている。電気自動車(EV)拡大による需要の底上げが期待されている米国など、中国の次のけん引役の存在が株価反転のカギになりそうだ。

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