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5月バイト時給2.8%上昇 5カ月ぶり最高、飲食けん引

アルバイトの需要が回復している。リクルートが14日発表した三大都市圏(首都圏、東海、関西)の5月のアルバイト・パート募集時平均時給は前年同月比31円(2.8%)高い1123円だった。5カ月ぶりに過去最高を更新した。

新型コロナウイルス感染対策の行動制限がなくなったほか、インバウンド(訪日外国人)の受け入れ再開などを見据えた飲食店を中心にサービス各社が採用に力を入れた。

同社の求人媒体「タウンワーク」などの掲載情報をまとめた。平均時給が最高を更新したのは2021年12月以来。

職種別にみると、飲食店など「フード系」は前年同月比46円(4.6%)高い1055円。行動制限の解除で飲食各社は夜間の営業を再開するなど、事業活動の正常化を進めている。人手の確保へ、賃金を上げて募集する傾向が目立つ。前月比でも4円(0.4%)上がり、過去最高になった。

伸び率が特に目立つのは、「ホールスタッフ」や「調理・コック・板前」だ。ホールスタッフは5.1%高い1066円、コックや板前も4.7%高い1055円とフード系の全体平均の伸びを上回った。

飲食関連は新型コロナ禍で酒類提供や営業時間の制限要請が繰り返され、求人や労働時間もその都度減った。アルバイト代を稼ぎ続けることへの不安が学生などで根強く、アルバイトが入れ替わる3~4月に十分に採用できていない。飲食系の求人件数は前年同月の2倍に増えた。

国内の旅行需要の回復やインバウンドの受け入れ再開をにらみ、観光関連の求人も活発だ。「ホテルフロント」は54円(4.8%)高い1190円となった。販売・サービス系全体の伸び率(2.9%)を大幅に上回った。

新型コロナの感染防止対策に伴う入国者数の上限が緩和され、団体旅行に限り観光目的の入国も認められた。6月下旬以降に訪日客の来日が見込まれる。遊園地のスタッフといった「レジャー施設業務全般」の時給は0.2%の伸びにとどまったが、今後はさらに上昇する可能性がある。

同業大手ディップが14日発表した5月の全国のアルバイト・パートの平均時給は、前年同月比102円(9.1%)高の1222円となり過去最高を更新した。「飲食の職業」が41円(4.1%)高だったほか、「運搬・清掃・包装等の職業」も248円(23.8%)上昇した。

ディップの井上剛恒執行役員は「飲食店は人手をすぐにでも確保したい環境だ。時給の引き上げだけでなく、採用の祝い金を支払って採用競争で有利に立とうとしている」としたうえで、「6月以降は飲食店だけでなくホテルやレジャー施設など観光産業全体で人手不足がより深刻になる」と指摘する。(加藤彰介)

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