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父親の育児参加、思春期のメンタル不調防ぐ可能性

国立成育医療研究センターは生後半年時点で父親が積極的に育児に参加していると、16歳時点で子供のメンタル不調が起こりにくいことを突き止めた。子供の性差で差はなかった。父親の育児と子供のメンタルの関係を調べた研究はアジアでは初めて。

2001年生まれの全国1万8510人の子供の家庭を対象とした国の調査結果を解析した。子供が生後6カ月時点で、父親の育児参加について母親にアンケートを行った。食事の世話、おむつ交換、入浴、寝かしつけ、遊び相手になる、散歩など屋外に連れて行くの6項目について、「いつもする」から「全くしない」まで4段階のどれに該当するか答えてもらった。

基本的にすべての項目についていつもか時々する、と答えたグループの子供は、全くしないかほとんどしないグループの子供と比べ、16歳時点でのメンタル不調のリスクが10%低下していた。「心理的に満たされているか」「明るく楽しい気分か」「生活の中で興味のあることがたくさんあったか」など5つの項目でアンケート調査し、幸福度が低い人をメンタル不調とした。

加藤承彦・国立成育医療研究センター研究所室長は「父親が育児に関わることで、親子関係が良好になり、子供のメンタルヘルスに良い影響を与える可能性が考えられる。育児をしたいと希望する父親が関われるような職場環境を整えていくことが重要だ」と話す。

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