楽天モバイル、初の訪日客向けローミング

楽天モバイルは、訪日外国人が旅行などで日本滞在中に同社回線を利用できる「インバウンドローミングサービス」を13日から始めたと発表した。同社の訪日客向けローミング(相互乗り入れ)サービスは初めて。まずは香港の通信事業者「3 Hong Kong(スリーホンコン)」の利用者向けで始めて、順次提携先を拡大する。
ローミングは海外渡航時などに他社の通信網に切り替える仕組み。楽天モバイルが「ローミングパートナー」として提携する海外の通信事業者と契約している顧客が対象となる。同社が「ローミングパートナー」として提携する事業者は現時点ではスリーホンコンの1社のみだ。
楽天モバイルのパートナーと契約している訪日客は、日本国内に旅行で訪れる際、オンライン上で設定をすれば楽天回線エリア内で4Gおよび5Gのデータ通信や音声通話を利用することができる。日本国内で利用可能なデータ量は対象の顧客が自国の通信事業者と結んだ契約によって決まる。
これまで楽天モバイルのサービスは国内顧客を対象にしており、訪日外国人は原則、回線を使うことができなかった。新型コロナウイルス禍で設けられた渡航規制が緩和され訪日外国人の増加が見込まれる。海外のパートナー企業を増やしサービス向上や外国人の知名度向上につなげる。
楽天モバイルの日本の利用者が海外に行く場合は、69の国と地域(2023年1月時点)でローミングに対応しており、月間2GBまでは追加料金なしで利用できる。
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