王子HDの22年3月期、純利益76%増で最高 パルプ高で

王子ホールディングスが13日発表した2022年3月期の連結決算は、純利益が前の期比76%増の875億円となり、2期ぶりに過去最高を更新した。新型コロナウイルス禍からの経済活動の回復で紙の需要が増えたほか、パルプの販売価格の上昇が寄与した。円安による為替差益も発生した。
新たに適用した収益認識基準ベースで、売上高は8%増の1兆4701億円。営業利益は42%増の1201億円だった。東南アジアで段ボールや段ボール原紙の販売が好調だった。
23年3月期の売上高は前期比16%増の1兆7000億円、純利益は20%減の700億円を見込む。石炭など原燃料の上昇分を国内で販売価格に転嫁しきれず採算が悪化する。年間配当は前期実績比2円増の16円を計画する。
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