VFR、長野・安曇野にドローン量産拠点開設

VAIO(長野県安曇野市)のドローン(小型無人機)関連会社、VFR(東京・千代田)はドローンの量産拠点を安曇野市に10日付で開設したと発表した。これまではVAIOにドローン量産を委託していたが、新たな拠点での量産に順次切り替える。有人地帯での目視外飛行解禁が見込まれる中、自社生産で品質管理を徹底する。
VFRは2020年にVAIO本社の敷地内に開設した拠点でドローンの開発・量産に向けた試作を実施していた。ただ、開発機種の増加などで従来の拠点のみで開発から量産段階の試作まで実施するのが難しくなった。
開発や開発時の試作は従来の拠点で実施し、量産や量産段階の試作は新拠点で実施する。新拠点で量産する機種や量産開始の時期は今後決定する。
新拠点では3D(3次元)プリンターを導入し、試作機の構造変更に迅速に対応する環境を整える。新たな設備の導入を今後進め、量産現場から開発にフィードバックする場所として活用する。
ドローン飛行に関しては、21年の通常国会で成立した改正航空法により、22年には有人地帯での目視外飛行が可能になる見通しだ。ドローンによる配送ビジネスなどさらなる利用拡大が見込まれている。