小学6年生からできるがん予防 HPVワクチン接種を
がん社会を診る 東京大学特任教授 中川恵一
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小学6年からできるがん予防があることをご存じでしょうか。がんは細胞の老化といえる病気で、年齢とともに発症リスクが高くなるのが一般的ですが、例外もあります。その代表が子宮頸(けい)がんです。このがんは「感染型」のがんの代表で、発症原因のほぼ100%が性交渉に伴うヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。
性交渉の若年化などにより、子宮頸がんの若年化も進みました。もっとも早期の「上皮内がん」を含め...