レンティオが無人店舗 IoTロッカーで双眼鏡貸し出し - 日本経済新聞
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レンティオが無人店舗 IoTロッカーで双眼鏡貸し出し

家電レンタルのレンティオ(東京・品川)は無人店舗事業に参入する。あらゆるモノがネットにつながるIoTを活用し、事前にネットで予約したレンタル商品を無人店舗のロッカーで簡単に受け取れるシステムを開発した。自宅へ配送する方式と比べてコストを抑え、短期間で手軽に使いたい顧客の需要を開拓する。

第1弾として16日、JR水道橋駅近くに無人店舗「レンティオ 東京ドーム前店」(東京・文京)をオープンする。手ぶれ防止機能が付いた「防振双眼鏡」を55台分用意する。利用者は事前にメールで送付された6桁のカギ番号で店舗へ入室し、ロッカーを開ける。正午から午前0時までの好きな時間帯に商品を受け取り、使い終わったらロッカーに返却できる。

防振双眼鏡はアイドルのライブやスポーツ観戦で人気があり、購入すると1台8万円程度する商品だ。レンタル料金は日数によって変動するが、0泊1日のプランで3000円。従来は利用者の自宅や宿泊施設に商品を配送しており、料金は3泊4日で8480円で提供していた。無人店舗で人件費を抑え、商品の清掃や点検を利用者自身にやってもらうことで料金を引き下げた。

ロッカーはIoT機器を手掛けるブロックチェーンロック(東京・千代田)の製品を採用した。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)と呼ぶデータ連携の仕組みを活用。レンティオの予約システムやスマートロックと連携させ、ランダムに発行された同じカギ番号で店舗のドアとロッカーを操作できる。

既存のネットレンタルは商品の発送から回収までに約1週間の期間が必要で、商品の稼働率が高まりにくかった。レンティオは無人店舗を始めることで「商品の稼働率が向上し、収益性も改善する」とみている。2023年春には関東圏、同年中に地方での出店を検討、将来は双眼鏡以外に商品を広げることも視野に入れる。

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