/

バイオ医薬テック投資額が半減 4~6月、前四半期比

CBINSIGHTS
バイオ医薬品スタートアップへの投資が減速している。2022年4~6月期の資金調達額は前の四半期の半分になった。金利上昇など市場環境の悪化を受け、投資家の姿勢が開発期間が長くリスクの高いバイオ医薬品に慎重になっているためで、この分野のユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)の数は初めて前の四半期を下回った。ただ、M&A(合併・買収)件数は増えており、未上場企業の企業価値が下がって買収しやすくなっているようだ。
日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週2回掲載しています。

2022年4~6月期の世界のバイオ医薬品テック分野のスタートアップによる資金調達額は13億ドルと、前四半期比54%減少した。調達額は21年に過去最高を記録した後、減少し続けている。調達額と調達件数の減少はあらゆる地域に及んでいる。

22年4~6月期のバイオ医薬品テックのスタートアップの資金調達のポイントは以下の通りだ。

・調達件数全体に占めるアーリー(初期)ステージ企業の割合は、このままのペースでは通年で4年連続の低下となる。22年1~6月期のアーリーステージ企業の割合は38%にとどまった。

・合計調達額が最も多かった地域は米国(10億ドル)だった。もっとも、前四半期比では57%減少した。

・英ベネボレントAI(BenevolentAI)が特別買収目的会社(SPAC)経由で上場したため、バイオ医薬品テックのユニコーンは初めて減少した。今や米国勢以外では中国の晶泰科技(XtalPi)1社だけだ。

・21年のIPOは22件だったが、22年1~3月期はわずか2件、4~6月期にいたってはゼロだった。一方、22年4~6月期のM&A件数は前四半期比で増えた。これは未上場企業の企業価値が下がり、企業が買収を検討するようになっている可能性を示している。

・企業価値が最も高いバイオ医薬品テックの未上場企業は米テンプス(Tempus、企業価値81億ドル)だった。2位は米キャリス・ライフサイエンシズ(Caris Life Sciences、78億ドル)、3位は米ロー(Ro、70億ドル)だった。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン