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海運・空輸、遅れや運賃上昇 コロナとウクライナ侵攻で

2022年度、ビジネスここがポイント

ロシアによるウクライナ侵攻で国際物流に遅れや運賃の上昇が起きています。航空や海運はロシアを迂回するルートを強いられています。物流業界は新型コロナウイルス禍で、港湾の混雑などによってコンテナ船が不足する状態が続いていました。主要湾港での遅れや運賃上昇といった国際物流網の混乱は続くのでしょうか。参考になる記事を選びました。(松井亮佑、内容や肩書などは掲載当時のものです)

2022年度、ビジネスここがポイント」はビジネスパーソンのスタートダッシュに向け、業界やテーマ別に押さえておくべき動きやポイントを担当記者がまとめたコンテンツです。今年度のビジネスの重要テーマは何で、どう動きそうなのか。大きな流れをつかみ、ライバルに差をつけましょう。

コロナやウクライナで運賃高く

コロナの感染拡大を受け、世界で巣ごもり消費による荷物が増えました。主な輸送手段である海上輸送は港湾の人手不足もあり、船舶の滞留やコンテナ不足が起きました。さらに経済が回復傾向になって輸送量が増えたところに、ウクライナ危機が追い打ちをかけました。コンテナ船運賃は過去最高水準となっています。世界の海運大手はコンテナ船発注を増やしていますが、輸送の遅延や運賃上昇への懸念は続いています。

航空貨物もロシア回避で運賃上昇

海運の混乱を受けて、コンテナ船から切り替える動きが出ているのが航空貨物輸送です。しかしロシアがウクライナに侵攻し、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は安全確保のため、ロシア上空を避けて飛行しています。輸送ルートを変更し遠回りになると、飛行時間が増え、燃料費も余計にかかります。日欧を結ぶ航空貨物の運賃が上昇し、高値が続いています。

シベリア鉄道などの利用も

コロナ禍で海と空の輸送量が増えたため、運賃やコストの面で優れる大陸横断鉄道を利用する動きも出ています。中国とロシア・欧州とを結ぶ国際貨物列車「中欧班列」やシベリア鉄道などです。ただロシアが日本を「非友好国」と指定し、「日本の貨物がどう扱われるのかわからない」との懸念もあります。ロシアを通る路線の利用を控えるなど、必ずしも期待通りにはなっていないようです。

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