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はやぶさ2試料、宇宙からも生命の源 耐熱鉱物が運搬役

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海洋研究開発機構などは探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した試料(サンプル)を分析し、宇宙から生命の源となる有機物が太古の地球に運び込まれる仕組みを明らかにした。熱などに強い鉱物が有機物を守るように囲んだ構造を見つけた。これが運搬役となって無事に地球に届けられ、地上にある物質とともに生命誕生に役立った可能性があるという。

サンプルには粒が粗い形状の「ケイ酸塩」と呼ばれる鉱物があり、その中に種類は特定していないが有機物の一種が含まれていた。

ケイ酸塩は水も含み、有機物と混ざり存在していた。この有機物はセ氏30度以上の温度で分解してしまう。海洋機構の伊藤元雄主任研究員は「粒が粗いケイ酸塩は熱などに強い。水や有機物を地球に運ぶ役割を果たした可能性がある」と話す。

地上の隕石(いんせき)からも有機物は見つかっているが、地上まで無事に届ける方法は不明だった。

研究チームは研究成果を15日付の英科学誌ネイチャーアストロノミー(電子版)に発表した。

約46億年前にできたりゅうぐうは、太陽系誕生直後の状態をよく保ち、地球では確認できない物質や状態を調べられるとされ「太陽系の化石」とも呼ばれる。これまでのサンプルの分析で、6月には岡山大学などの研究チームがたんぱく質のもととなるアミノ酸を23種類見つけている。

はやぶさ2は2014年に打ち上げられ、19年にりゅうぐうに2回着地してサンプルを採取した。20年12月にサンプルを地球に届けた。国内外の研究チームが解析を進めている。

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