ニコンの22年3月期、最終黒字426億円 カメラ好調
ニコンが12日に発表した2022年3月期の連結決算(国際会計基準)は最終損益が426億円の黒字(前の期は344億円の赤字)だった。デジタルカメラはプロや趣味層向けの中高価格帯機種が好調で採算が改善した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う渡航制限があったものの、フラットパネルディスプレー(FPD)露光装置の据え付け作業が順調に進んだ。
売上高にあたる売上収益は前期比20%増の5396億円だった。デジタルカメラの単価上昇で映像事業は2割の増収、精機事業は販売台数やサービスが伸び1割強の増収だった。前の期に計上した半導体露光装置の廃棄・評価損がなくなったことも寄与した。23年3月期の連結業績は売上収益が前期比15%増の6200億円、純利益は11%減の380億円を見込む。
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