白洋舎の1~6月、経常損益も黒字に ホテル向け回復
白洋舎が12日発表した2022年1~6月期の連結決算は、経常損益が2700万円の黒字(前年同期は15億円の赤字)だった。同期間としては2018年以来の経常黒字だった。クリーニング代金の値上げや、ホテルや飲食店向けのリネン供給の回復が奏功した。最終損益は22年1~3月期にすでに黒字転換しており、22年1~6月期も7億600万円の黒字だった。
売上高は181億円だった。今期から新たな収益認識基準を適用しており、単純比較すると6%増だった。ホテルなどのリネンサプライ事業の売上高は新型コロナウイルス禍前の2019年比85%の水準にまで回復したが、光熱費の高騰などで営業損失の解消には至らなかった。
新型コロナウイルス禍前から続いていた服装のカジュアル化によるクリーニング需要の減少に加えて、在宅勤務が広がったことなどから厳しい経営環境が続いている。一定程度持ち直してはいるものの、クリーニング需要はコロナ前水準には戻らないとみており、不採算店の閉鎖やクリーニング品のネット宅配の強化などの構造改革を急ぐ。
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