久光製薬、3~11月期53%増益 海外でサロンパス好調

久光製薬が12日発表した2022年3~11月期の連結決算は純利益が95億円だった。23年2月期から適用した「収益認識に関する会計基準」を考慮せず前年同期と単純比較すると53%増えた。海外で貼り薬「サロンパス」の販売が伸びた。円安も追い風となり営業外に計上する為替差益が32億円と4倍に増えた。
売上高は6%増の918億円だった。部門別でみると、医療用医薬品は2%増えた。国内は薬価引き下げやジェネリック医薬品の浸透で鎮痛消炎薬「モーラステープ」の販売が振るわなかったが、海外でホルモン剤「コンビパッチ」などが伸びて補った。
一般用医薬品は12%増えた。国内は貼り薬の販売競争が厳しく減収となったものの、アジアを中心に海外が伸びた。
23年2月期通期の業績予想は据え置いた。純利益は微増の97億円、売上高は2%増の1230億円を見込む。
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