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マツダ、部品の中国依存脱却へ 200社に協力要請

マツダは12日、中国経由などで調達する部品への依存度を引き下げるための検討をはじめたことを明らかにした。上海市などのロックダウン(都市封鎖)によるサプライチェーン(供給網)の混乱でマツダは大幅な減産を強いられた。影響緩和に向け、まずは取引先に対して在庫を積み増すよう要請。一部部品については日本国内など中国以外でも生産するよう求め、安定生産を支える体制構築を急ぐ。

同日開いた役員懇談会で表明した。中国を経由して部品を納入する取引先、約200社に対して中国国内での在庫をこれまでより多めに確保してもらうよう要請した。さらに物流網の寸断などに備え、日本国内への在庫移転も求める。部品によっては、中国以外の拠点でも並行して生産してもらうように働きかけるという。

向井武司取締役専務執行役員は同日、新型コロナウイルスの感染を封じ込める「ゼロコロナ」政策の影響について言及。「中国からの調達部品が多いことは現在の(同国の)政策下ではリスクが高い。今後のロックダウンに耐えられる体制をつくる」と強調した。

マツダは、取引先が持つ在庫の一部を時期を前倒しで買い取ったり、日本でかかる追加の保管費用を負担したりすることにより、部品会社側の負担を軽減する。

中長期では供給網全体の見直しにも着手する。取引先には同じ部品を複数拠点で生産してもらうことで代替調達先を確保。さらに生産技術や脱炭素のノウハウなどを取引先と共有することで部品の国内生産の競争力を高める取り組みも始める。いずれも「各部品の中国一極集中を避ける」(向井氏)ことが狙いだ。地政学リスクの高い地域では、一定の在庫積み増しを調達契約の条件に組み込むことも検討する。

上海市のロックダウンではトヨタ自動車ホンダなど自動車各社の生産が影響を受けた。マツダは国内2工場を4~5月に計11日間停止し、国内生産が4月に53%、5月に30%落ちこみ、相対的に打撃が大きかった。4~6月期の連結営業損益は195億円の赤字と、国内自動車大手で唯一の赤字となった。

マツダの車に使う部品のうち、中国製や中国経由で調達するものは約800あるという。一次取引先の部品会社は多くが日系や欧米系のメーカーだが、二次や三次取引先には中国で生産している部品も多かった。ロックダウンで中国にある在庫を使えず、日本にも運べないことで影響が長引いた。

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