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会話から認知症判定、AIで精度9割 慶応大とフロンテオ

慶応義塾大学とデータ解析支援のFRONTEO(フロンテオ)は会話から認知症の可能性を判断する人工知能(AI)を開発した。医療機器として開発を進め、国の承認を得てスクリーニング検査などで活用したい考えだ。

高齢者と医療者などが交わす会話の内容から、認知症の可能性をAIが判定する。フロンテオが強みを持つ自然言語処理向けのAI技術を生かす。

健康な人と認知症の人計135人の5~10分の会話432回分を書き起こし、単語などの要素に分けた後、長さと向きを持った情報(ベクトル)に置き換えて機械学習を実施した。開発したAIは9割の精度で認知症かどうか判別できた。認知症の手前にあたる軽度認知障害の人は健康な人に含めた。3~5分程度の会話から得られる語彙数で、この精度を実現できた。

認知症は一般に、脳の画像検査や認知機能検査などから診断する。認知機能検査は問診などに基づく方法で専門性が高く、医師が訓練を受ける必要があったり、手間がかかったりする。複数回行うと患者が質問内容を覚えてしまい、正しい検査結果が出ない問題も指摘されている。

開発したAIは会話の内容から簡便に判定でき、医師の診断の補助ができる。繰り返し行っても精度が下がりにくい。医療機器としての承認を得るための臨床試験(治験)をすでに実施し、現在データを解析中だ。会話は現状では人の手も使い書き起こしているが、今後は完全自動認識も活用していく。

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