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東京メトロ、列車遅延を考慮しルート案内 アプリ新機能

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

東京地下鉄(東京メトロ)がスマートフォン向けアプリの機能を拡充している。このほど乗り換え経路の検索サービスに、列車遅延を考慮したルートを提案する機能などを追加した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出減で旅客運輸収入が落ち込むなか、次世代移動サービス「MaaS(マース)」の取り組みを加速して需要喚起につなげる。

乗り換えの経路検索などに対応する「東京メトロmy!アプリ」に2つの新機能を加えた。一つは遅延を考慮した目的地までの最適なルートを提示するというものだ。

東京メトロと都営地下鉄の列車に遅れが生じている場合、運行状況を把握している装置からアプリに向けて遅延情報を伝達する。利用者がアプリの検索ページで出発地と目的地を打ち込むと、通常の時刻表どおりの経路に加え、別のルートを含む最適な乗り換え経路がリアルタイムで表示される。列車が遅延していても、目的地への到着時刻をいち早く正確につかめる。

経路検索には乗り換え時のバリアフリー化を促す機能も追加した。車いすやベビーカーを使う人や高齢者が駅構内をスムーズに移動できるよう、階段やエスカレーターを回避した乗り換えルートを案内する。

例えば、虎ノ門駅から東京駅に移動する場合、銀座駅や赤坂見附駅などでの乗り換えが必要になる。アプリで「エレベーターを利用するルート」を選択すると、エレベーターを使った乗り換えができない銀座駅経由のルートを回避。エレベーターを備える赤坂見附駅を経由した乗り換え経路が表示されるようになる。

同社は2021年からマース推進の一環としてアプリの機能を強化している。コロナ禍で人との接触を極力避けられるよう、列車内の混雑状況が車両ごとに識別できる機能の搭載を始めた。銀座線や丸ノ内線など6路線で導入が済んでおり、残りの3路線についても順次導入を予定する。

ほかにも交通系ICカードにチャージできるポイントが乗車頻度に応じてたまりやすくなる仕組みを検討するなど、外出機会の創出に向けたサービスも模索する。

同社を取り巻く経営環境は厳しい。コロナ禍でテレワークが定着したことにより、安定した収益源だった定期利用の回復などが鈍いためだ。収益の8割近くを占める旅客運輸収入は感染拡大前の7割程度の水準にとどまる。アプリの利便性を高めることで幅広い乗客層の需要を取り込み、路線利用者の開拓につなげる。

(石崎開)

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