KDDIと三井物産系、仮想空間でアルバイト アバターで

KDDIと三井物産子会社のムーン・クリエイティブ・ラボ(東京・港)は12日、仮想現実(VR)空間「バーチャル渋谷」内で、アバター(分身)がアルバイトとして働ける仕組みを導入すると発表した。イベントの誘導などの作業をしてもらい、対価を支払う仕組み。デジタル空間での雇用創出につなげる。
16~31日にKDDIが開催するハロウィーン向けイベント「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス2021」で、アルバイト10人程度を募集する。仮想空間で開催する音楽ライブなどで、客の誘導などを担当する。VRゴーグルやスマートフォン、タブレット端末で業務ができる。報酬は今後詰める。
アバターの活用によって場所を問わずに仕事ができる。身体能力に関係なく業務もこなせる。非接触で顔を出さずに仕事ができるため、心理的な障壁を下げられる。
KDDIは2020年10月にも、バーチャル渋谷でハロウィーン向けイベントを開催している。6日間で延べ40万人を動員した。新型コロナウイルスの影響で対面の接客業などで雇い止めが増えるなか、アバターによるアルバイトが新たな雇用創出につながるとみる。
(平岡大輝)