南三陸ホテル観洋の阿部女将、震災遺構の保存を決断
仕事人秘録 語り部が震災を伝承(9)
[有料会員限定]
津波の被害を受けた建物が解体されると震災当日の状況を伝えるのが難しくなってきた。
東日本大震災の津波で損傷した建物があったころは、近くで語り部バスが停車すると乗客たちが窓から身を乗り出すようにして建物を見上げ、絶句していました。語り部たちの話を実感を持って聞いていただいている様子でした。
しかし解体されて更地になり、雑草が生い茂るようになると「なぜ何もない場所で停車するのか」という雰囲気が車内で...
