Repro、アプリの検索最適化ソフト刷新

オンラインの顧客解析システムを手掛けるRepro(リプロ、東京・渋谷)はスマートフォンアプリのダウンロード数を増やすための支援システムを刷新した。アプリを運営する企業に対し自動で現在流行のキーワードなどを提案する。これまで手掛けてきたアプリ上の解析に加え、アプリをダウンロードしてもらう段階からの支援も手厚くする。
刷新したのは「ASOインサイト」。アプリを検索で見つけてもらいやすくするために、アプリストア上の説明文や画像の 最善策を自動で提示する。変更でどれくらいの効果があったか、時間を追ってダウンロード数などと比較して検証しやすくする機能も新たに設けた。
スマホアプリでは「マンガ」や「電子商取引(EC)」のように同じジャンル内に多くの競合がひしめいている場合が多い。消費者は「アプリストア」などでキーワードを入力して好みのアプリを探してダウンロードするため、検索結果で上位に表示されなければアプリを利用してもらえる可能性が下がってしまう。
このためアプリストア上の検索システムに最適化させた説明文やタイトルをアプリに記載する「ASO(アプリストア最適化)」が注目されている。ただこれまではコンサルタントが経験に基づいて手作業で最適化を提案することが多かった。リプロのように流行のキーワードや検索アルゴリズムの改訂状況を反映して自動で適切な言葉や画像の選び方を提示するシステムは珍しい。
ASOインサイトはクラウドでソフトを提供するSaaS型で提供する。価格は1社当たり月額数十万円程度。多くのアプリ利用者を獲得する必要のあるマンガやマッチング、メディア系アプリなどでの利用を見込む。システム化することで経験の浅い担当者でも効果的なアプリ運用がしやすい。これまでに活用した転職サービスアプリではダウンロード数が数倍に伸びた例もあるという。