花王、ロシアへ一部出荷停止 紙おむつ・生理用品は継続
花王は11日、ロシア向けの商品出荷を一部停止すると発表した。日本や欧州から輸出する化粧品や洗顔料などが対象。広告活動も中止する。紙おむつや生理用品の一部は子どもや女性の生活に欠かせないため日本から出荷を続けるが、情勢変化に応じて随時対応する。同社は「ウクライナでの危機の終結を願っており、足元の事業環境を踏まえて判断した」としている。
花王はロシアでは2008年から紙おむつ「メリーズ」を販売するほか、09年に立ち上げたカネボウコスメティックスロシアで「SENSAI」ブランドの化粧品を展開する。ロシアに直営店はなく、流通は代理店が手掛ける。
ウクライナへの人道支援のため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に50万ユーロ(約6400万円)を寄付したほか、自社の紙おむつや生理用品を寄贈する。

2022年2月、ロシア軍がウクライナに侵攻しました。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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