Jパワー、スタートアップとバイオマスで協業
Jパワーは11日、スタートアップのグリーン・アース・インスティテュート(GEI、東京・文京)とバイオマス事業で協業すると発表した。マレーシアのパームやし農園から出た廃木を木質ペレットに加工し、バイオマス発電の燃料などとして利用する仕組みを構築したい考えだ。
パームやしは通常、25年ほど経過するとオイル収穫量が減少するため伐採されるが、廃木の有効活用が課題となっていた。JパワーとGEIの計画では、幹を圧搾して樹液を抽出して化学品に加工・販売する。残った絞りかすで木質ペレットを製造する。将来的には、Jパワーは自社で保有する石炭火力発電所などで木質ペレットを活用することを検討している。
GEIは、東京大学エッジキャピタルなどが出資する2011年設立のスタートアップで、植物由来の原料を使った化学品の開発・製造を手掛けている。Jパワーも新規事業創出を狙い、19年に出資していた。