味の素の22年3月期、純利益27%増 半導体材料けん引

味の素が11日発表した2022年3月期連結決算(国際会計基準)は純利益が前の期比27%増の757億円だった。主力の調味料・食品は原材料高が響いて振るわなかったものの、半導体材料が高速通信規格「5G」向けなどの旺盛な需要を取り込み補った。年間配当は前の期より10円多い52円とする。
売上高は7%増の1兆1493億円。海外を中心に家庭用の調味料や食品が堅調だったほか、新型コロナウイルスの感染拡大で前の期に低迷していた外食向け調味料の販売が回復した。本業の利益を示す事業利益は7%増の1209億円だった。利益率の高い半導体材料が好調だった。
23年3月期の売上高は前期比14%増の1兆3100億円、純利益は2%増の770億円を見込む。国内外での値上げなどによる冷凍食品の採算改善や半導体関連事業の成長を見込む。年間配当は6円増の58円を計画する。
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