VCのANRI、女性起業家への投資「2割」達成

独立系ベンチャーキャピタル(VC)のANRI(アンリ)は、ファンドの投資先で女性が代表を務める企業の割合が社数ベースで2割を超えたことを明らかにした。従来の同社の女性起業家への投資比率は5%だったが、2020年に2割以上に高める目標を掲げていた。女性の起業を促す機運をつくり、女性の悩みを技術で解決する「フェムテック」などを手掛ける企業の育成に弾みをつける。
4号ファンドにおいて、投資先98社のうち20社が女性起業家による企業となった。女性向けキャリア支援を手掛けるSHE(シー、東京・港)や副業や転職人材の採用SNS(交流サイト)を運営するYOUTRUST(ユートラスト、東京・渋谷)、不妊治療アプリを提供するvivola(ビボラ、同)などに投じた。
ANRIは19年に4号ファンドを立ち上げ、運用総額は250億円となる。当初の投資先34社では女性が代表を務める企業は5.8%の2社にとどまっていたが、20年11月にダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂)を推進する方針に転換した。以降の投資先64社のうち18社(28.1%)が女性起業家による企業となった。
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