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地方の起業家支援

SmartTimes サムライインキュベート代表取締役 榊原健太郎氏

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞日経産業新聞 Smart Times

サムライインキュベートは2年ほど前から、中国・四国エリアのベンチャーキャピタル(VC)の皆さんと一緒に、起業家を支援する「中四国STARTUP RUNWAY」を展開している。中国・四国エリアで起業した人、しようとしている人、また中小企業として活動されてきてあらためて新規事業しようとしている企業が同RUNWAYに参画しているVCに一括で、事業アイデアの壁打ち依頼や資金調達の相談ができる。

東京や中核都市に比べて地方では情報格差が起こりやすく、起業家から見るとアクセスしにくいVCも存在する。そういった壁をなくし、資金調達だけでなく、企業の根幹となる事業アイデアの壁打ちまで容易にできるようにしている。

そして、スタートアップが成長してさらなる資金調達をする際も、このネットワークを活用することができる。

またVCサイドにもメリットがある。異なる強みを持つVCが集い連携することでVC同士の横のつながりが生まれ、起業家探索もしやすくなる。実際に同RUNWAYでは参画しているVCの協調出資も実現した。

こうした実績やノウハウを活かして、4月から、愛知、岐阜、静岡、三重、山梨に限定した中部エリアのVCや地方銀行の人々と「中部STARTUP RUNWAY」をスタートした。現在18もの団体で運営している。後援には思いに賛同してくれた多数の行政・自治体が入ってくれた。

中部エリアに注目すべき理由は大きく2つある。

1つは他のエリアと比較して大学発スタートアップが多く、資金調達ランキングにおいても上位を占めていること。2つ目は第3次産業に極端に偏重したビジネスが生まれる東京よりも第2次産業(製造業・建築業・鉱業など)が大きく、東京とは異なる課題にもアクセスしやすいことだ。

そして、我々を含め地元ではないVCも入ることで、スタートアップが成長して他エリアでの展開を見据えた時に、中部エリア以外のVCがハブとなって役に立てることが増える。

将来的にこの中部STARTUP RUNWAYがきっかけとなったスタートアップが成長し、ユニコーンの創出につながればと思っている。熱い思いを持ち地元に根付いているVCや地方銀行の方々による挑戦が、新たな歴史を刻み始めている。

私の生まれ故郷は名古屋だが、生まれ育った中部エリアに貢献してこられなかったことは心残りの一つだ。

私がビジネスで貢献できることといったら、やはり起業家の起業支援とその成長を支援することだろう。今後、このプロジェクトをきっかけにユニコーンが生まれ、中部エリアひいては日本の産業が活発になることを切に願う。

[日経産業新聞2022年7月13日付]

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