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「自分軸」の再確認を

SmartTimes インディゴブルー会長 柴田励司氏

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞日経産業新聞 Smart Times

「そんなによくやれますね。」 そう呆れられがちだ。2022年1月現在、創業会長のインディゴブルーでお引受けしているコンサル案件、研修案件、体験型ケーススタディ等のオリジナルプログラムの開発、この他に顧問を2社、社外取締役を2社、エンタメ系財団の理事・事務局長・塾長、人材育成系社団法人の理事・総合プロデューサー、個人事務所でお受けしている講演、執筆。これ以外にも2022年から新たな企画が始まる。私はその企画のオーガナイザーだ。

「どれが本業ですか?」これもよく聞かれる。その都度「全部、本業です。」そう答えている。確かにやっていることは多岐にわたるが、私にしてみると全て自分事である。かつ、その本質的なテーマも全て同じと認識している。

こうした境地になって15年になる。外資系コンサル会社の社長を自分の意思で降りたときからだ。それまでは社長とはいえ会社に所属しているという意識が強かった。自分はその次だった。これが変わった。まず自分があり、所属する会社という順番になった。4年前に雇われ経営者という仕事を辞めて、その想いがより強くなった。

20年ほど前にアメリカ人の友人からこう言われたことがある。「日本人は会社名を言ってから自分の名前を言う。逆じゃないのか?まず、自分、それから所属じゃないのか?」その時は言語の文法の問題ではないかと思ったが、今はそうではないと思う。自分という"軸"を強く持っているかどうかの差だ。

誰もが多くの選択肢をもっている。自分軸がないとそのことに気づかない。会社、団体から与えられた仕事をやり遂げることに専心する。自分の人生なのに自分事になっていない。楽しいからその仕事をしているのではない。責任感からその仕事をしているのだ。次第に責任感と自分なるものとの狭間で悩むことになる。転職は解決にならない。場所を変えても、自分軸がない限り、新たな責任感と自分なるものとの悩みが始まってしまう。

いま多くの企業でその存在意義(パーパス)を再確認する動きがある。会社としての自分軸をしっかり持って経営をしていかないと、株価などのわかりやすい指標に振り回されることになってしまう。そこを見直そうという動きだ。同じことが個人についても言える。

まずは自分が本当にやりたいことは何か。その想いを文字にしてみよう。キーボードを打つ手が停まるのではないか。それが普通だ。こんなことを改めて考えたことがないからだ。本当にやりたいことがわからないときには、自分が心から楽しかったことを思い出してみよう。それを文字にする。幼少時代までさかのぼっていい。なんでもいい。何が楽しかったか。これは書けるはずだ。それを客観的に眺めて、今の自分にあてはめてみると自分がやりたいことに気づく。そこから自分軸が見えてくる。

私のテーマは「人が元気になる」だ。元気になった人を見ると私が元気になる。やれることに限りはあるが、

それが全ての仕事のテーマになっている。新年、本格的に忙しくなる前に「自分軸」を再確認することをお薦めしたい。

[日経産業新聞2022年1月17日付]

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