自動車フリマのアラカン、4億円を調達

自動車に特化したフリマサイトを運営するアラカン(名古屋市)は第三者割当増資で4億円を調達した。出品前の専門家による鑑定サービスや購入金額に占める手数料の割安さが特徴で、自動車愛好家を中心に利用が広がる。調達資金は広告宣伝費や人材採用に充てる。社員は1年後に足元から2倍の20人体制にする計画だ。
アラカンは2019年設立のスタートアップで、個人同士で自動車を売買できるフリマサイト「カババ」を運営する。利用者の出品前に同社の鑑定士が車体を点検するため、既存のフリマサイトに比べて質の高い商品がそろいやすい。
黒字の目安は出品した車に対する販売割合が23%だという。足元は18%だが認知度を高め、1年後には30%程度まで引き上げたい考えだ。高級車の出品が目立つが平均単価は下がっており、直近は400万円となっている。アラカンの田中一栄代表は「最終的には200万円まで下げ、利用層を広げたい」と意気込む。
今回の第三者割当増資は三菱UFJキャピタル、Zベンチャーキャピタル、名古屋テレビ・ベンチャーズの3社が引き受けた。