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車も「Apple」「SONY」の時代に EVシフトでIT勢台頭

2022年度、ビジネスここがポイント

新型コロナウイルス禍で、世界の自動車メーカーが稼働停止に追い込まれました。感染拡大で供給網(サプライチェーン)が寸断し、半導体など車の製造に欠かせない部品が不足したためです。車の需要は回復していますが、部品不足の解消のめどは立っていません。一方、コロナ前からあった脱炭素の流れはさらに大きくなり、大手メーカーは電気自動車(EV)シフトを進めています。IT(情報技術)関連など異業種の参入も相次いでいます。ロシアのウクライナ侵攻で原材料高の懸念も高まっています。2022年度の車業界はどのような動きになるのでしょうか。参考になる記事を選びました。(大本幸宏、内容や肩書などは掲載当時のものです)

2022年度、ビジネスここがポイント」はビジネスパーソンのスタートダッシュに向け、業界やテーマ別に押さえておくべき動きやポイントを担当記者がまとめたコンテンツです。今年度のビジネスの重要テーマは何で、どう動きそうなのか。大きな流れをつかみ、ライバルに差をつけましょう。

トヨタ、生産計画を引き下げ

トヨタ自動車の豊田章男社長は「4~6月を意思ある踊り場とする」と話し、取引先の主要部品メーカーに伝えている生産計画を引き下げる意向を示しました。トヨタは過去最高ペースで生産を続けていますが、「部品メーカーも含めて安定的な生産体制を構築するため」と説明しています。日産自動車ホンダなども部品不足で生産を下方修正しています。部品不足の影響がどこまで長引くかが経営の焦点になっています。

ウクライナ侵攻で原材料高さらに

自動車各社にとって原材料高への対応は大きな課題となっています。ロシアのウクライナ侵攻に伴う供給懸念から、電池の主原料の一つのニッケルの価格は、3月時点で前年比2倍超に急騰しています。ロシア産以外の資源でも、リチウムが前年比6倍になるなど価格が大きく上昇しています。原材料高を受け、輸入車各社が値上げに踏み切るなど価格転嫁の動きが広がっています。

「アップルカー」や「ソニーカー」続々

世界の自動車大手の地位は、EVシフトで揺らぎ始めています。EVの部品数はガソリン車の半分程度です。主要部品を組み立てれば車ができるため、ガソリン車より参入しやすいといわれます。メーカーの競争のポイントが製造ノウハウから、EVを動作させるソフトウエアなどに移り、IT企業が強みとする領域が増えそうです。米アップルも参入が取り沙汰され、世界が注目しています。ソニーグループとホンダがEVで協力するなど、異業種をめぐる動きが活発になっています。

サイバー攻撃のリスク新たな課題に

サイバー攻撃を受けるリスクが新たな課題になっています。3月には取引先の部品会社が攻撃を受け、トヨタが国内全工場の稼働を一時停止しました。「ランサムウエア」(身代金要求型ウイルス)型と呼ぶ攻撃で、企業や団体などが保有するデータを暗号化し、復元と引き換えに身代金として暗号資産(仮想通貨)などの支払いを要求するものでした。ブリヂストンなどへの攻撃も相次いで明らかになっています。自動車大手のサプライチェーンが世界に広がり、それだけにリスクも大きくなっています。

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