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ホンダ発スタートアップ第1号 起業通じて「らしさ」磨く

ホンダ発のスタートアップで第1号の企業が立ち上がった。視覚障害者の歩行補助器具を開発する。新事業創出プログラムを通じて起業を支援し、同社の出資割合は2割未満とした。スタートアップ化することで事業スピードを速め、ホンダらしい独創的な技術や製品を素早く社会に出す。

第1号となったのは、視覚障害者の歩行支援システムを開発する「Ashirase(あしらせ)」。現役のホンダ社員が最高経営責任者(CEO)を務める。靴の中に取り付けた機器を振動させ、右左折や直進などを指示するシステムを開発中だ。ハイブリッド車(HV)のモーター技術を応用している。

あしらせは2017年に始まった新事業開発プログラム「IGNITION(イグニッション)」を通じて起業した。新規事業はこれまで、子会社の本田技術研究所で社内事業化してきたが、今後はホンダの全社員を対象にアイデアを募り、スタートアップ化して独立した企業にすることも選択肢とする。

特徴はホンダの出資比率を2割未満に抑えてベンチャーキャピタル(VC)からの出資を募ることだ。投資家にも認められる水準まで事業性を高めるとともに外部との提携によるオープンイノベーションにつなげる。

起業した場合は社員は休職扱いとなり、給与もスタートアップ内で賄うのでホンダは支払わない。成長すればホンダが子会社として取り込むことも検討する。

ホンダらしい独創的な製品や技術を社会にいち早く出すために、起業を通じて社員の挑戦を促す狙いもある。プログラムを担当する水野泰秀常務は「ホンダが持つDNAに火を付けたい。忘れそうになっているチャレンジ精神を呼び起こすのが一番の目的だ」と強調する。

自動運転や電動化などのCASEを巡る競争が激しい中で、アイデアと意欲を持つ社員が独立することになる。ホンダは「優秀なエンジニアがいなくなるのは痛手だが、社内への刺激になる方がメリットが大きい」としている。

自動車業界では新事業を迅速に生み出すため、社内外でスタートアップを設ける動きがある。アイシン精機は全社員対象にアイデアを募っている。デンソーは医療機関向けソフトウエアの事業をVCと共同出資で分社化した。

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