国内新車販売のEV比率最高 22年1.7%、米欧中には後れ - 日本経済新聞
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国内新車販売のEV比率最高 22年1.7%、米欧中には後れ

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自動車販売会社の業界団体が11日発表した2022年の電気自動車(EV)の国内販売台数(軽自動車含む)は前年比2.7倍の5万8813台で、統計をさかのぼれる09年以降過去最高となった。乗用車全体に占める割合は1.71%で前年(0.59%)を上回りこちらも初めて1%を超えた。新商品が相次ぎ国内のEV市場が広がり始めた。ただEV比率が2割まで高まった中国などに比べて依然として出遅れている。

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が集計した。対象車種は乗用車のみで、トラックやバスなどの商用車は含まない。これまでのEVの過去最高の販売台数は18年の2万6550台だった。

市場拡大をけん引したのが軽EVだ。普通車(排気量660cc超)は前年比1.5倍の3万1592台だったが、軽自動車は前年比49倍の2万7221台に増加した。EV販売全体に占める軽の割合は前年の2.6%から46.3%に上昇した。

日産自動車は6月、三菱自動車と共同開発した初の軽EV「サクラ」を発売した。電池容量を同社のEV「リーフ」の半分に抑えるなどしてコストを削減。軽自動車の小回りの良さは残しつつ、EVならではの加速性能の高さなどが人気を集める。

EVの販売台数の順位(国内メーカーのみ)を見ると、日産サクラがトップで2万1887台だった。2位は日産リーフで1万2732台だった。前年比17.4%増加した。3位は三菱自の軽EV「eKクロスEV」で4175台売れた。

ただ、EVの広がりは海外に比べて後れを取っている。中国は22年1~11月で新車販売の2割、欧州は1~9月で1割ほどをEVが占め、当初は出遅れていた米国も7~9月では5%まで高まった。

自販連と全軽自協が同日発表した22年の車名別新車販売台数は、ホンダの軽自動車「N-BOX」が2年ぶりに首位に立った。前年比7%増の20万2197台だった。21年にトップのトヨタ自動車の小型車「ヤリス」は2位だった。販売台数は16万8557台で、前年に比べて20.8%減少した。N-BOXは20年まで4年連続トップだったが、21年はヤリスが逆転していた。3位はトヨタの「カローラ」で前年比18.7%増の13万1548台だった。

ダイハツ工業の「タント」が6位に入った。アウトドア向け新車種を発売したほか、タントの標準車種などで一部改良した。

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