ホンダ、中国で電動カブなどEV二輪3車種発売

ホンダは10日、同日から中国で電動二輪3車種を販売すると発表した。ガソリンバイクのロングセラー「スーパーカブ」などを基にした電動二輪で、主に若年層をターゲットに売り出す。中国では電動二輪が手軽な移動手段として普及しており、商品群を充実させることで需要を取り込む。
スーパーカブのほか、若者に人気な「ダックス」や「ズーマー」の電動版を発売する。ホンダはこれまで電動カブのコンセプト車両を展示会に出展したことがあるが、市販は初めて。今回販売する3車種はいずれも最高時速は25キロメートル以下の電動自転車で、ペダルを踏まなくてもモーター駆動で進む。日本向けの販売は予定していないという。
中国は年間3000万台程度の電動二輪が売れる最大市場だ。近年では中国に加えてインドや東南アジアでも二輪の電動化が進んでいる。ホンダも2025年までに10車種以上の電動二輪を投入する目標を掲げる。同社はまず電動化しやすい低速の電動自転車に注力して安価に大量生産する技術を積み上げ、オートバイの電動化も進めていく計画だ。
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